この記事では、これから投資/資産運用を始めようとしている超初心者さん向けに
「投資/資産運用が必要な理由と上手な進め方!」
について共有したいと思います。
*今回の記事は、2部構成記事のまとめ版になります。
投資/資産運用についてノウハウ的な記事は、過去、何度も何度も何度も触れてきました。
それでも実際のヒアリングでは、
「なにそれ?」「難しくてわからな~い」
という声をまだまだ聞くことが多いです。
私はその道の専門家ではないですが、この内容を持って少しでも多くの方が投資/資産運用を始めるきっかけになれば幸いです。ちなみに私は技術士です(ここも大事・・(笑))。
ガオライガ@模倣投資家&技術士(経営工学)。40代前半。
『”一般サラリーマン超初心者”が投資/資産運用を通じて笑顔でリタイアできますように』をモットーに超初心者である私自身の実践、体験を発信しています。また、年収にこだわらない生き方を追求しています。
それでは本編に入っていきましょう。
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目次
投資/資産運用が必要な理由
投資/資産運用について
まずはじめに投資/資産運用とはなんぞやについて簡単に触れたいと思います。
意味は下記の通りになります。
資産運用・・お金やその価値があるもの(株、金、土地とか)を活用し増やすこと
投資・・お金や価値あるものを投じて利益を得ること
私なりの解釈ですが、投資は資産運用の手段と理解しています。
投資で利益を得て資産を増やす。それが資産運用。
ってこのくだりいつもと一緒。
投資/資産運用が必要な理由
それでは投資/資産運用が必要な理由について説明したいと思います。
まずその背景にあるのが、ずばり
老後資金問題
になります。
人生100年時代と言われた現代において豊かに”終活”を迎えるには老後にまとまった資金が必要と言われています。つまりこの老後資金問題はきってもきりはなせない問題となっています。
そして、従来の考え方として一般サラリーマンが、
「定年までがんばって働いて貯金をして老後に備える」
が、実際のところ現時点その考えは非常に危険になっているんです。
なぜならば以下4つの理由が考えられるからです。
それぞれ簡単に説明したいと思います。
理由1:労働収入に限界がある
まず1つ目の理由が、「労働収入には限界がある」です。
昔(団塊世代の親が現役だった時代)、一般サラリーマンの方は、終身雇用、年功序列、自動昇給のため、普通にがんばって働けば労働収入は右肩上がりだったと思います。
ただ、現在は働いてもなかなか給与が上がらないところが現実的には多いのではいでしょうか。
下記、日本の1人当たりの平均月給与水準の推移グラフになります。
ご覧の通り2000年以降1人当たり月平均給与は、横這いもしくは微減しているのがわかるかと思います。感覚と思っていることは現実に起きているんですよね。
さらに追い打ちをかけるかのごとく税金、社会保険料が上昇し、手取りが減っている現実もあります。
さらにさらに、諸外国の給与水準場上がっているのに対して日本の給与水準はほとんど上がっていないのも現実です。
ゆえに働いても働いても給与は増えにくいという状況になります。
ほんと末恐ろしい世の中です。
理由2:貯金してもお金が増えない
2つ目の理由が、「貯金をしてもお金が増えない」です。
皆さんうすうすというかほとんどの方が気づいていると思います。
それは、貯金してもぜんぜん増えないということです。昔は、貯金も高金利でした。ですが、現在は、低金利時代のため、利子がほとんどなく増えないのです。
以下、郵便貯金の金利推移参考になります。
ご覧の通り2000年代からはほぼ金利0.01%付近を推移しているため、年間100万円を預けても利子は+10円にしかなりません。つまり今の時代、貯金をしているだけではお金は増えないということです。
ほんと末恐ろしい世の中です。
理由3:お金の価値が下がっている
3つ目の理由が、「お金の価値が下がっている」です。
まずお金の価値はそれだけで判断することはできないのでよく物価に置き換えて判断されます。
こちら消費者物価指数の令和2年を基準にした相対推移グラフになります。
このグラフから大体のお金の価値が見えてきます。イメージとして昭和40年(過去)に1万円は令和2年(現在)ですと42,000円の価値に相当するということになります。
それを現在から未来へ置き換えるとどうなるでしょうか。
おわかりでしょうか。現在の1万円は未来では徐々に1万円以下の価値に減少すると言えなくもないです。これがいわゆるお金の価値が下がっているということです。
他にも細かい指標や考え方がありますので”あくまでも参考”として考えてください。
ほんと末恐ろしい世の中です。
理由4:平均寿命が延びている
4つ目の理由が、「平均寿命が延びている」です。
人生100年時代と言われている通り昔に比べて平均寿命が延びています。
下記、日本の平均寿命推移になります。
この推移からわかるように年々平均寿命は右肩あがりになっており、一般的に老後と言われる60歳以降もまだまだ人生は続くということになります。当然その期間、生活をしていくためにまとまったお金が必要になってくきます。
ですが、自分たちが老後の年齢になった際、年金受給を満額受けて取れるのか疑問があったり、働きたくても健康問題などがあり満足に働けないなどの問題がつきまとってきそうです。
ほんと末恐ろしい世の中です。
だから投資/資産運用をする必要がある!
4つの理由についていかがでしたでしょうか。
「定年までがんばって働いて貯金しても豊かに老後を暮らし”終活”を迎えるには資金に不安がある」から、この記事のテーマでもあるようにこの老後資金問題を解決する1つの手段として、
投資/資産運用をする必要がある!
と考えるわけですね。
投資/資産運用を進めるにあたり
上述した内容より投資/資産運用の必要性については感じていただけたかと思います。
そして、超初心者さんは次にこう思うのではと思います。
投資/資産運用をしたい!した方がよい!
でも何から始めればいいかわからない!
どうしてよいかわからない!
その気持ちほんとよくわかります(^^)
私もそうでした。「何からやればいいんだよっ!」って。
でも安心してください!
私なりの上手な進め方を経験を含めてまとめてみました。進め方の流れは以下の通りとなります。
- 進め方1:資産運用計画を作成する
- 進め方2:運用資金を捻出する
- 進め方3:ドルコスト積立分散投資手法を知る
- 進め方4:最初は”つみたてNISAで投資信託”
順番に説明していきたいと思います。
*注目!投資の必要性についてはココさんの投資の始め方シリーズを参照するととてもためになりますよ!
投資/資産運用の上手な進め方
投資/資産運用の上手な進め方1~4の説明になります。
進め方1:資産運用計画を作成する
進め方1は、資産運用計画を作成になります。
なぜ最初にこれかというとやみくもに投資/資産運用をしてもそれが正しいのかどうなのか判断ができないからです。何事もそうですがまずは計画を作成すること。段取りが大事ですね。
以下、計画の作り方の参考フローになります。
各詳細を簡単に説明したいと思います。
1:目的・目標を設定する
まず最初に考える必要があるのは、
なんのために投資/資産運用をするのか?
ということです。ここでいう目的・目標は冒頭から説明しているように下記になるかと思います。
目的:定年退職後に豊かに老後生活を送るための資金を蓄える
目標:定年退職までに老後資産として○,000万貯める
*○の部分は人それぞれになるかと思います
まさにこれですね。
2:資産棚卸をする
次に資産棚卸をします。これは目標に向けて今どの資産がどれだけあるのかを確認するためです。
お金やその価値があるもの(株、金、土地とか)
EX)現金、株式、投資信託、FX、ETF、CFD、金、保険、(住宅)
ぜひご自身の資産棚卸をしてみてください。
3:資産運用計画表を作成する
そして資産運用計画表の作成です。下記、参考までに私の計画表です。
こうすることで現実と目標とのGAPがわかり、いつまでにどれだけ追加で資産を増やす必要があるのかがわかります。
とはいっても自分で細かく作成するのが面倒な方は、いろいろなサイトで資産運用シミュレーションをすることができます。ぜひやってみてください。
参考:資産運用シミュレーション : 金融庁 (fsa.go.jp)
進め方2:運用資金を捻出する
進め方2は、運用資金の捻出になります。
こちらは、進め方1で取り上げた追加で捻出する運用資金を具体的に捻出できるかになります。すぐに捻出できる資金があれば良いですが、ない場合は以下のように捻出するとよいでしょう。
要するに家計簿みたいなものを作って運用に回せる資金を捻出するってことですね^^;
これをやらないと次に進めないのでぜひ必須項目として実行してみてください!
進め方3:ドルコスト積立分散投資手法を知る
進め方3は、ドルコスト平均法を用いた積立分散投資手法を知るです。
次にどのように投資していけばよいかが、非常に大事になってきます。それが、今までも何度も取り上げている
「ドルコスト平均法を用いた積立分散投資手法」
です。
こちらはこれから投資実践を進めていくうえで絶対に押さえておきたい投資手法と考えています。過去の記事でも何度も取り上げてきました。これからもきっと取り上げます^^;
詳細を説明していきますのでぜひ覚えていただければと思います。
●ドルコスト平均法を用いた積立分散投資手法とは
意味は下記の通りとなります。
長中期的に資金を定期的にいくつかの運用商品に一定額分散して投資し、積み立てていく投資方法。運用商品を分散しておくことで価格変動の偏りを減らし、急な暴落などリスクを想定、許容した安定的な資産運用になる。
下記、図解チャートになります(完全自作)。
つまりいくつかの投資先運用商品をいくつか分散して定期的に一定額積み立てていくことが非常に大事ということです。そうすることで平均取得数を増やし、平均購入単価もならすことができリスクを抑えることができます。
また、初心者の方には非常にありがたく判断に委ねず心理的負担が少ない投資手法にもなっています。
この考えを用いて行うことで投資に対する恐怖心もなくなってくるかと思います。少しは理解できたでしょうか。
進め方4:最初は”つみたてNISAで投資信託”
進め方4は、最初は”つみたてNISA”で投資信託です。
運用資金を捻出でき投資手法も理解したら、いよいよ投資先運用商品を選んで運用を開始するになります。
●最初は”つみたてNISAで投資信託”
さぁ投資先運用商品として何を選びましょうか?こちら投資先運用商品と位置づけになります。
投資先運用商品てほんといろいろあるんですよね(^^;
そこで超初心者さんが、投資/資産運用を始めるならば、一般的にミドルリスクミドルリターン領域が良いと言われています。
そして、ここでは最初に何を選ぶのかですが、超初心者の方が投資の入り口として選ぶのは、ずばり
つみたてNISAで投資信託
が良いのではと思います。
以下に概要を説明します。
まず、投資信託についてです。
投資家(皆さん)から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用しその運用の成果として生まれた利益を皆さんに還元するという運用商品のことです。
*楽天証券引用
運用のプロに資金を預け(投資し)、その運用成果に応じた利益を受け取ったり積み上げたりする運用商品のことですね。
投資信託自体それを通じてろいろな運用商品へ投資しているため、一定間隔定額積立することでドルコスト平均法を用いた積立分散投資できてしまうということです。
続いてNISA(ニーサ)についてです。
毎年決まった非課税投資枠が設定され、上場株式や投資信託の配当金(分配金)や値上がり益が非課税になる制度のことです。日本に住む20歳以上の方が対象です。投資目的などに合わせて、「一般NISA」か「つみたてNISA」を選べます。
*楽天証券引用
NISA(ニーサ)は、非課税で運用できるのが魅力的ですね。ちなみにFXや株で得た利益のおおよそ20%分が税金でさっぴかれると知っていただければと思います。
さらにこちら「一般NISA」と「つみたてNISA」の比較表です。
つみたてNISAをお勧めするのは、定期的に自動的に同額積立が行われるため、ずばり先に説明したドルコスト平均法を用いた積立分散投資が簡単にできるからです。
それを年間40万円ではありますが、非課税で最長20年も運用できるのは魅力的ではないでしょうか。
ゆえに超初心者さんには”つみたてNISAで投資信託”がおすすめになります。
●つみたてNISAで運用開始フロー
つみたてNISAに投資し資産運用を開始する流れについて簡単に説明します。
やり方は以下の流れになります。
1:つみたてNISA口座開設
まず必要となるのがつみたてNISA口座開設になります。
NISA口座は主に証券会社にて開設することができます。ここで注意となるのはつみたてNISA口座は1人1口座までとなっていることです。よく考えて取扱会社の口座を開設したいところですね。
そこでメジャーどころの証券会社を紹介しておきたいと思います。
それは、
楽天証券 、SBI証券
です。
下記比較表参照の上、各証券会社のHPを見て選んでみるとよいと思います。
2:投資信託商品選び
続いて投資信託の商品選びです。各社で取り扱っているつみたてNISAで選べる商品は決められているのでそこから選択をします。
特に人気なのはこちらになります。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
です!
やはり最初は全米株と全世界株は外せないかと思います。
ほんとうにいろいろあるのでいろいろ調べて自分にあった商品を選んでみるとよいでしょう。なお、上述したように投資信託商品を選ぶ際もいくつか分散することをおすすめします。
3:入金
次にNISA口座に捻出した運用資金を入金します。また自動入金(積立)を選択しましょう。
4:運用開始
そして最後に自分が選んだ投資信託商品を選択し、積立間隔と金額を設定して注文すれば運用開始となります。
つみたてNISAは年間最大40万円ですので12ヶ月で割ると33,333円/月が積立上限になりますのでそこは気を付けてください。
あとは、運用成績をウォッチし長期間運用を経て満期を迎えるにあたり、今後の対応について考えていくことになります。
長いフローだなぁと思うかもしれませんが、意外と単純ですのでぜひお試しを!!
*ココさんのブログにてNISA及び投資信託銘柄(商品)について詳しく説明されています。ぜひご参考までに!
一般サラリーマン投資初心者さんへのメッセージ
今回、投資/資産運用が必要な理由と上手な進め方について説明しました。いかがでしたでしょうか。
下記、改めて投資/資産運用が必要な理由と上手な進め方になります。
この理由をもって、将来に危機感を抱き投資/資産運用を始めたいと思った方はいるのではないでしょうか。
そして
ドルコスト積立分散投資!
これを理解すれば投資に対する怖さも払拭できるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様の資産運用に幸あれ!!!
*下記、元となった2部構成の前編、後編記事になります。